睡眠&起床時に感じる背中の痛み。
背中の痛みの要因を見極めておくことが大切です。!
睡眠&起床時以外に感じる「背中の痛み」は、軽視してはいけないもの。しっかりとその要因は見極めておきましょう!
「背中の痛み」は、多様な要因によって、引き起こされる痛みのひとつです。一般的に「肩こり症状」と呼ばれる要素の中にも、
背中痛として感じられるものも存在しています。
腰痛同様に、原因がはっきりとはわからない背中痛も多く、痛みは感じている
ものの、具体的な対処はしていないという方も少なくないのではないでしょうか。
ただ、日中活動時に感じる「背中の痛み」の場合、その症状を軽視するのは禁物です。背中の痛みの中には、内蔵の重大疾患によって引き起こされているもの(内蔵の疾病を示す兆候)も存在しているからなんですね。
基本的に、「睡眠」に関連して発症する背中の痛みの場合には、日中活動をし始めると痛みが解消されていく傾向があります。
睡眠時
及び起床時(起床後数時間も含む。)に痛みを感じるものの、その後は痛みが解消されていくのが特徴となっています。
※横向き寝の方で睡眠時に「腕・肩・首のコリ&痛み」を感じている方は下記記事をご参照いただければと思います。
↓↓↓
- エアツリーマットレス「効果・機能」!楽に横向き寝出来る効果あり
「睡眠&起床時における背中痛」のお話をする前に、まずは、背中の痛みを
引き起こす要因と考えられる5つの要素をご紹介しておきたいと思います。
1.外傷による背中の痛み!「骨折」「打撲」「捻挫」など
まず、背中の痛みを引き起こす要因として、『外傷による背中の痛み』があります。これは、主に外的作用によって、骨折・打撲・捻挫
などがもたらされ、その外傷に関連して背中に痛みを感じるというものです。
基本的には、外傷の場合、転倒するなど何かしらの原因と
なる出来事が思い浮かぶことも多いことから、判断しやすい背中の痛み要因となっています。
ただし、具体的な出来事を伴うことなく、知らないうちに発症する骨折(疲労骨折など)が存在しています。特に高齢者の中で骨粗しょう症
を有している方の場合、疲労骨折を生じやすく、骨折とならないまでも、骨にひびが入った状態となっているケースも。
日中、身体を
動かしたときに、背中の痛みを感じることが度々あるようなら、骨折など外傷要因の可能性も疑ってみていただければと思います。
2.内蔵疾患に伴う背中の痛み!「心臓」「腎臓」「肝臓」など
長き期間にわたって、背中の痛みを感じることが続いているというときに、注意しておきたいのが、「内蔵疾患に伴う背中の痛み」です。
隠れた内臓疾患の存在を示す予兆として、背中に痛みを感じることがあるんですね。具体的に、どの内蔵と定まっているわけではなく、
「心臓」「腎臓」「肝臓」「胆嚢」など多様な内蔵疾患の症状が対象となります。
このケースでの痛みは、活動時には、動いていることによって、痛みを感じにくい(痛みはあっても、それを自覚しにくい)ということ
もあり、睡眠時(安静時)や起床時に背中の痛みとして、感じることも少なくありません。
それゆえに、単純に睡眠に関連した背中の痛みと
勘違いしてしまうこともありますので、注意が必要です。
基本的には、継続的に長きにわたって背中痛が続くようなら、内蔵疾患の可能性
を念頭に、検査を受けるようにしてみていただければと思います。
3.骨の変形による背中の痛み!「変形性脊椎症」「椎間板ヘルニア」など
外的作用(事故など)や生活習慣(姿勢の悪さなど)によって、引き起こされる『骨の変形』が背中の痛みの要因となります。
検査によって
痛みの原因が明確になる「椎間板ヘルニア」などの症状の他、多少の骨の変形は認められるものの、痛みの直接的な原因がわからない、もの
も含め、骨の変形症状には多様なものが存在しています。
基本的に、背骨・脊柱の歪みや歪・ズレが周囲の神経及び血管を圧迫することによって、痛みが発生。それが、背中の痛みとして感じられる
ケースがあるのです。
このケースでは「背骨の歪みを改善すること」が一番大切な要素となります。ただし、背骨の歪み
が二次的な結果として生じていることも多いもの。例えば、「骨盤の歪み」「立ち姿勢の悪さ」がもともとの要因と
なって、背骨の歪みを引き起こしているケースなどです。
4.筋肉疲労による背中の痛み!「背中のコリ」など
ここからは、睡眠時の課題とも関連が深い要素となりますが、最も背中の痛みとして多い要因となっているのが「筋肉疲労」です。
首周辺・肩周辺・背中周辺の筋肉に疲労物質が蓄積、それが要因となって、筋肉の柔軟性が失われ、筋肉を稼働するときに痛みを
感じることとなるのです。また、筋肉疲労に伴って、血流が滞ることも、痛みを促進させる要素となっています。
一般的に、肩こりや首のはりと呼ばれている出来事が、背中の痛みとして感じられるケースがありますので、痛む場所が痛みを生じる
原因箇所となっているとは限らないことに注意が必要です。
5.不適切な寝姿勢及び寝返り不足による背中の痛み!
基本的な仕組みとしては、前項(筋肉疲労)と同じなのですが、背中や肩・首周辺の筋肉疲労を生じさせる主な要因が、「不適切な寝姿勢」
「寝返り不足」が要因となっています。
不適切な寝姿勢であったり、寝返り回数が少ないと、背中周辺の筋肉が
常に緊張状態となってしまいます。緊張している筋肉は、疲労物質が蓄積し、柔軟性を失うことに。
また、寝返り回数が少ないと背中周辺の圧迫によって、血流が阻害されることになります。血流不足は筋肉の疲労を促進させてしまい
ますので、起床時に、首や背中周辺の筋肉が疲労困憊な状況に。それが起床時の背中の痛みとして襲ってくるのです。
筋肉疲労の他に、もうひとつ睡眠時の課題が要因となっているのが「寝違い」「筋違い」といったもの。枕の高さが不適切であったり、
寝相が悪いと生じやすいのが、首周辺の筋肉をつってしまうことです。
起床時に「背中が痛い」と感じる時の大半が「不適切な寝姿勢」「寝返り不足」が要因となっているものと考えられます。
睡眠時に背中の痛みを生じさせる原因が「寝返り不足」!
睡眠研究にて臨床実験が行われる中、「睡眠&起床時の背中の痛み」との相関関係がわかってきたのが「寝返り不足」
と「寝具(マットレス・枕)が不適切」という要素です。「寝返り不足」と「寝具」にも関係性があって、自分の体格
に適していない寝具(マットレス・枕)を使用していると”寝返り回数が少なくなってしまう”という傾向があるのです。
ですから、「寝返り回数」と「自分に適した寝具を使用しているかどうか」は密接な関係性があることに。
寝返り不足を解消して、睡眠&起床時の背中の痛みを軽減するためには、「自分の体格に適したマットレス・敷布団・枕の使用」
が効果的な対策となるのです。
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睡眠時に背中の痛みを生じさせる「睡眠姿勢&寝具の課題」!
ここからは、睡眠時の「睡眠姿勢」と「寝具」に関する課題が要因となって引き起こされている背中の痛みに関する
話をしたいと思います。
睡眠中に生じる背中の痛みは、「首周辺・背中周辺の筋肉疲労」によって起きています。
睡眠姿勢が不適切であったり、自分の体格と寝具機能が不釣合いだと、首や背中の筋肉が睡眠中緊張状態が継続する
こととなります。
この筋肉緊張が継続することによって、筋肉疲労が蓄積するとともに、背中周辺の筋肉の血流が滞ること
となります。その結果、首周辺や背中の筋肉疲労が増大し、起床時に、起き上がることがとてもつらい
ほどの背中の痛みを感じることにも繋がるのです。
そんな背中の筋肉疲労(血流不全)を引き起こす具体的な
課題(睡眠時)となるのが、『不適切な枕の高さ』『少ない寝返り回数』『硬い敷布団による圧迫』
の3要素です。
体格に適切していない枕利用が、首・背中周辺の緊張状態を作る。
身体部位の中で「頭部」はとても比重が大きな要素です。そんな重い頭を支える「枕」は、睡眠時の姿勢を保つ上
でとても大切な要素となるもの。体格に適していない枕を使用していることによって、首及び背中周辺の筋肉を
緊張させ、筋肉疲労及び血行不全を招いているケースが案外多く存在しています。具体的に枕利用上の課題には、5つの要素があります。
1).機能的な構造を持っていない枕(昔ながらの枕)の利用。
単純な袋形状の中に、枕材(もみ殻、ビーズなど)が入れられている一般的な枕は、機能的な構造は有していません
。そんな枕は、形が自由に変形するのが特徴です。それゆえに、仰向け時には、首元が低く、頭先が高くなる傾向が
あります。そうなると、本来適度な曲線(頸椎カーブ)を有している頸椎(首)が直線形状となりやすく、頸椎神経
への刺激や首周辺の筋肉の緊張を作ることとなります。
これは横向き寝姿勢となったときも同様で、首が横方向に曲がった形となり、頸椎神経の圧迫や首・肩周辺
の筋肉疲労を創出する要因となりやすいのです。(上図の上段左及び真ん中イラスト状態)首・肩・背中の痛み
をもたらす、大きな要因のひとつとなっています。
2).枕を使わずに寝ている状態。
時折、枕を使用せずに寝ているという方もいるようですが、この寝姿勢は首や背中への負担が大きなものとなります。
枕を使用していないとどうしても、頸椎(首の骨)が敷布団から浮いた状態となります。これは、常に首を持ち上げて
おくための力を加えていることであり、特に首周辺の筋肉を活用していることを意味しています。肩こり・背中の痛み
をもたらす他、腕の痺れを引き起こしやすい姿勢となります。(上図上段右のイラスト状態)
3).体格と比較して、高さのある枕を利用している。
自分の体格に対して、高すぎる枕を利用していると、首及び肩周辺が敷布団から浮いた寝姿勢となってしまいます。
(上図下段左のイラスト状態)
この状態は、最も肩周辺・背中周辺の筋肉(僧帽筋など)に負担をかける姿勢となります。背中から首周辺までの
広い範囲の筋肉を常に緊張状態としてしまいやすく、慢性的な筋肉疲労をもたらす要素に。肩周辺は、きちんと
敷布団に支えられている状態を作ることが求められます。
4).敷布団が柔らかすぎると、高い枕を利用しているのと同じ状態に。
「敷布団」に関する項でも、お話いたしますが、適切な高さの枕を利用していたとしても、柔らかすぎる敷布団を
使っていると、肩から背中部分が敷布団に沈み込んでしまい、その結果、「高過ぎる枕」を利用しているのと
同じ状態となってしまいます。(上図下段の真ん中イラスト状態)。このケースでは、体格に対して、敷布団が
不適切であるということ。「適度な固さ」と「反発力」のある敷布団の利用が求められます。
5).枕の首元部の高さが体格に適していない。
枕の首元部位は、頸椎を支えられる程度に適度な高さがあることが望まれます。しかし、首元部位の枕高さが
高すぎると、首の過度な湾曲をもたらすとともに、頸椎に沿った神経を圧迫する要因となってしまいます。
(上図下段の右イラスト状態)
背中の痛みに加えて、腕の痺れや頭痛などを感じるときには、枕の首元高さの見直しをしてみてはいかがでしょうか。
睡眠姿勢などを要因として背中の痛みに効果的な機能性敷布団!
睡眠中の背中の痛み(睡眠姿勢による痛み)を解消するためには、「高反発力機能」及び「体圧分散機能」を有している敷布団(マットレス)が対象となります。ただ、同じ背中の痛みであっても、「骨の変形」「内蔵疾患」など
を要因した痛みの時は、「低反発力機能」を有している敷布団が有効となる場合があります。ここで、お話するのは、
睡眠姿勢などを要因とした背中の痛みを解消するための、要素ですので、お間違いのないように。
基本的に、日中背中の痛みを感じることはほとんどなく、睡眠時(就寝中)に背中の痛みを感じるという場合の
大半が『敷布団に問題が存在している』ものです。寝具の中でも、敷布団が最も寿命が短く、快適な睡眠を得るためには、『5年』程度を目安にして買い替えが必要なものなんですね。睡眠時に体の痛みを感じている方の多くは、買い替え時
を過ぎている敷布団を活用しているとも言われています。実際に、機能性敷布団に買い替えただけで、
睡眠中の身体の痛みが劇的に和らいだ(痛みがなくなった)と感じる方が多いもの。
あれこれと、身体の痛み要因探しをしているよりも、まずは「敷布団の買い替え」をしてみること・・そこから、始めて
みるといいかと思います。それがとても効果的な手順となるものです。
寝返りを補佐してくれる機能性(高反発)マットレス「モットン」
睡眠中に”筋肉の硬直(緊張)””血行不良”が生じることで痛み(背中痛)がもたらさせるケースにて、
有効な手段となるのが『寝返りを促進させる』ことです。そのために必要な機能となるのが”高反発力”。
高反発力を有したマットレス・敷布団の活用がおすすめです。
人は、体格特性がそれぞれ異なることから、人によって、「硬めのマットレス(敷布団)」のほうが、心地よく寝返りが
出来る人と逆に「軟らかめでクッション性の有るマットレス(敷布団)」の方が、寝返り促進に効果的となる人が
存在しています。
前者の”硬めの感覚”が心地よいと感じる方に、適した高反発マットレスが、こちらの「モットン」。硬さが選べる高反発マットレスはほとんど無いのですが、こちらのモットンは
3種類の硬さ(柔らか、普通、硬め)から選ぶことが出来ます。
この中から、「硬め(170N)」を選ぶといいかと。硬めといっても、高反発マットレスならではの、弾力性が
感じられます。
【素材】高反発ウレタンフォーム(高発砲構造)
【厚み】10cm 【サイズ】シングル・セミダブル・ダブル
▼高反発マットレス「モットン」の商品詳細・購入はこちら。(公式SHOP)
首や背中の筋肉疲労&コリを解消!背中の筋肉の血行を改善しましょう!
背中の痛みを感じている方は、まずは上記5つの要因のいずれに該当しそうなのかを見極めることが大切です。特に「1~3」が要因と
なっているのかどうかは、最初にきちん専門の病院にて見極めておくことが重要。
きちんと見極めをする前に背中の痛みを感じるからと、
安易にマッサージなどを行ってしまうのは危険も含んでいます。疲労骨折や骨の変形などが存在しているときに、マッサージなどを
してしまうと、逆効果を生むこととなってしまいますので。
「1~3」の要素が排除出来たら、背中周辺の筋肉疲労・血行などの
改善に取り組むようにしていただければと思います。
最新情報として、積極的に睡眠時の背中痛・腰痛などを改善することが期待できる”温熱治療用ベッドパッド”が発売されました。
これは、一般医療機器として開発されたもの。安全性と治療効果が期待されます。下記記事にて内容を記していますので、ご参考に
していただければと思います。
”いびき”による健康への影響は無視できないもの!睡眠時の体の痛みや認知症の要因に。
”いびき”は、一種の呼吸困難症状と言えるもの。いびきを生じることで、
「睡眠時無呼吸症候群」までとはならなくとも、日々軽度の
酸欠状態が引き起こされているような状況となるものです。
そんな”いびき”による酸欠症状が睡眠時の方らの痛みであったり、認知症を引き起こす要因となったりすることがわかってきました。
いびきを侮ることなく、少しでも症状を軽減する工夫をしておきたいもの。そんないびき改善に役立つ情報を下記記事で記しています。
■いびきを”枕”で改善!おすすめのイビキ対策枕情報。
■いびきを改善するための「枕の高さ」の調整方法。
■いびきを枕&寝方で改善!横向き寝を習慣づけてイビキを軽減しましょう。