日本の生活環境には不向きな低反発マットレス!
低反発ウレタン素材の特性を理解した上で活用しましょう。
低反発マットレスに活用されている「低反発ウレタンフォーム」の特性を理解しておきましょう。
まず、結論的な話を先に記しておくと、日本の生活環境(自然環境)・生活習慣を考えると、好ましい敷布団(マットレス)となるのが『高反発力機能を有した敷布団(マットレス)』です。睡眠時の腰痛予防や肩の痛み、腕の痺れなどを
改善する上でも、高反発力機能が有効な要素となります。ゆえに、相反する機能となる「低反発力」というのは、
日本の生活環境に対する適正は低いものに。この前提要素を認識した上で、低反発マットレス(低反発ウレタン素材)
の特性などの話を聞いていただければと思います。
昔一時、流行した低反発マットレス。そのほとんどが「低反発ウレタンフォーム」という素材を使用して創作された
商品です。素材構造としては、一般的な敷布団・マットレスに使用されている「普通ウレタン」も高反発機能を
有する「高反発ウレタンフォーム」もまったく同じもの。ただ、低反発ウレタンフォームには、『温度変化による
固さの変動が大きい』という特性が存在しているのです。
基本的に低反発ウレタンは、反発力が低いため、身体の形に沿って沈み込むだけでなく、体の跡が残るような状態と
なります。(左記写真のように手で押すと手形が残る)この特性が、身体全体を包み込むような形となり、局所的
な圧迫などを生じさせない敷布団(マットレス)となるのです。優しく包み込まれるような癒しを感じることが
出来る敷布団(マットレス)として、人気となりました。
気温変動・湿度変動の少ない北欧などを中心に開発された低反発マットレス。四季の変化のある日本に適応しにくかったのです。
低反発ウレタンフォームの最大の課題となったのが「気温変動によって素材の固さが変化してしまう」ということです。
もともと、低反発マットレスは、北欧諸国を中心とした、年間通じて、あまり大きな気温変化や湿度変化が無い地域で
発達・活用されているアイテムです。そんな生活環境(自然環境)下では、低反発ウレタン素材の特性が大いに
活きるわけですが・・。それを日本に持ち込んだときに、大きな課題が発生することとなりました。
日本は北欧諸国などとは、異なり夏は「高温多湿」に。冬は「低温乾燥」といった生活環境(自然環境)となる地域
です。四季の変化もあり、一連の流れの中で、気温や湿度環境は大きく変動していくのが、日本の生活環境の特徴
と言えるもの。そんな環境下で、低反発マットレスを活用したとき、問題となったのが「夏季節に、マットレスが
柔らかくなりすぎてしまう(身体を支える力の消失)」こと、そして、「冬の季節になると逆にマットレスが
固くなってしまい、追随性が消失、固さによる弊害」を感じることとなったのです。
ただし、これはあくまで「低反発ウレタンフォーム素材」を活用した寝具のこと。近年では、低反発ウレタン素材
以外の低反発力を有する素材も開発されており、それらは、また異なる特性を有しているということも、
認識しておいていただければと思います。
低反発ウレタンフォームの特性が日本の生活環境では活かしにくいということ。
人為的な環境創りが必要です。
低反発マットレスが睡眠にとって良いか悪いかという話ではなく、そもそも低反発マットレス(低反発ウレタン素材)
の機能が日本の生活
環境では活かしにくい(逆に悪影響を及ぼす状況が発生)ということなんですね。このことをしっかりと認識して
おいていただければと思います。
その上で、低反発マットレスの機能を活かすことを考えるたときに、最善の方法となるのが「寝室環境を年間通じて
一定の状態で保つ」ということ。近年、分譲マンションなどは、高気密・高断熱住宅となってきています。
そんな住宅環境に住んでいる方であれば、低反発マットレスの機能を活かすことも可能となります。
低反発マットレスの機能を活かすための最大のポイントとなるのが「寝室の気温・湿度変化を年間通じて、あまり大きく
ならないようにする」ということ。住宅設備(エアコンなど)を積極的に活用して、寝室の気温と湿度をある程度
一定に保つようにすることで、低反発マットレスが機能的なものとなる(活用できる)のです。寝室でのエアコン利用
に抵抗がある人は、低反発マットレスが適さない(活用できない)と考えていただければと思います。
生活環境条件が整っているときに、効果的な低反発敷布団&マットレス!
日本の自然環境下(四季のある環境)においては、低反発マットレス(低反発ウレタン素材)の機能性が十分に活かされない
ことをお話いたしましたが、逆に言えば、「四季を通じて、安定的な室内環境(気温・湿度)が保てる」のであれば、
低反発マットレスの機能性が活かされることとなります。身体特性的に、”腰痛軽減””安眠確保”を得る上で、
低反発マットレスが適している方も存在していますからね。
低反発敷布団(マットレス)の機能性が活かされたときに、最大のメリットとなるのが、「身体への局所的な圧迫負担
の軽減」ではないでしょうか。気持ち的にも身体への刺激の少なさと包まれる感覚が癒しをもたらしてくれる要素となります。
局所的な圧力が少ないことに加えて、身体形状への追随性が高いことから、特に「背骨などの湾曲・歪みの大きい方」
にとっては、心地よく睡眠できるアイテムとなるものと思います。また、主に横向き寝姿勢の方なども、肩や腕への
負担(自重による圧迫)が軽減されるのも、魅力の要素に。
吸放湿機能を付加した新しい低反発マットレス!シンカフトン「コンフォ・メモリー」
従来の低反発マットレスにおいて、デメリット(課題)となっていた「通気性の低さ」「蒸れやすさ」を解消、
日本の生活環境下での利用を前提に研究・開発された新しい低反発マットレスがシンカフトン「コンフォ・メモリー」です。
吸放湿性を備えた新しい低反発素材を上層に。下層には、身体をしっかり支持する低反発ウレタン素材を配置する
二層構造によって、吸放湿機能を付加させることが可能となっています。
「三つ折れデザイン」となっていることも、布団干し時などに、手軽に移動・収納が出来ることも、人気のポイントと
なっています。吸放湿機能の他、体圧力分散力に優れており、特に”横向き寝姿勢”の方に適したマットレスとなっている
ものと感じています。
*素材:低反発ウレタンフォーム
*価格:¥43,200円(税込み)
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日本で人気の上敷き低反発マットレス!トゥルースリーパー・プレミアム。
現在ご使用のマットレスをそのままに、手軽に活用できる上敷きタイプの低反発マットレス(マットレス・パット)として、
高い支持を得ているのが「トゥルースリーパー・プレミアム」です。
既存のベッド・マットレスの上に敷いて活用するアイテム。そのため、低反発マットレスの機能性を活かすためには、ベースと
なる既存のマットレスがしっかりしていること(硬めであること)がひとつの条件となります。柔らかめのマットレス(クッション性の
高いマットレス)上では、体の沈み力が多くなりすぎてしまい、逆に身体の局所的な痛みに繋がる可能性がありますので。
*素材:ウルトラ ヴィスコエラステッィク
*価格:¥24,624円(税込み)
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