フローリング床に直敷き出来る「マットレス・敷布団」
「厚み」と「通気性」のあるマットレス。
フローリング用の機能性マットレス・敷布団を使用すれば良いのです!
「フローリング床に直敷きでマットレス・敷布団を利用することが出来るのか」といった疑問を感じている方が
多いようです。
そんな疑問に対して。
●フローリングに直敷きするとマットレス・敷布団に「カビが発生」してしまうからダメ。
といった、答えを返している情報を見かけますが、正直・・それは「古い常識(情報)」。
結論からお話すると。
結論
フローリング床に直敷き利用することを前提に開発された機能性マットレス・敷布団を使用していないから、カビが発生してしまう。
だけのこと。
現在、「フローリングにマットレス・敷布団を直敷きして、悩みを感じている」「フローリング床に直敷きする予定で寝具を探している」
のであれば、最新の「フローリング対応機能性マットレス・敷布団」を活用していただければ、悩みが解決されます。
ここでは
●フローリングに直敷きすると、何故マットレス・敷布団にカビが発生してしまうのか(理由)
●フローリング床に直敷き出来るマットレス・敷布団の機能的条件とは何か。
●マットレス・敷布団にカビが発生しないための対策。
などについて、詳しくお話したいと思っていますが・・・。
理屈は置いといて、「フローリング用の機能性マットレス・敷布団」を早く知りたいという方は、いち早く下記記事をご覧いただければと
思います。
- フローリング床で使用!おすすめの人気敷布団・マットレス情報
マットレス・敷布団をフローリング床に直敷きした時にカビが発生する仕組み(理由)
まず、基本として認識しておいていただきたいのが、「ベッドマットレスは、ベッドフレーム上で利用する」ために作られている寝具。
「従来の敷布団は、畳の上で利用する」ことを前提として作られている寝具であるということです。
従来のマットレス・敷布団は「フローリング床に直敷きする」ことを想定して作られてはいないのです。
ゆえに、季節変化のある日本の生活環境下にて、従来のマットレス・敷布団をフローリング床上に敷いて活用すると、カビが発生するのも
当然のことなんですね。
*ベッドマットレス+ベッドフレーム
*敷布団(従来)+畳
上記組み合わせにて、使用するアイテムとなっているのです。
マットレス・敷布団にカビが発生する「2つの理由」
フローリング床にマットレス・敷布団を敷いたときに、カビが発生してしまうのには、2つの要因が
存在しています。それが・・。
●寝汗
●結露
です。
『寝汗』は、季節や体質によって、発汗量が異なりますが、平均的に一晩で「200mml程度」。
夏季節には「200mml~600mml」
、状況によっては「1000mml」もの発汗があるものと言われています。
そんな睡眠時の汗の「50%~70%程度」がマットレス・敷布団に吸収されることとなります。
マットレス・敷布団の「素材」「構造」によって、汗の浸透状況には差がありますが、基本的に、汗は徐々にマットレス・敷布団の
下層部へと移動します。
フローリングは吸水・吸湿性がありませんので、マットレス・敷布団の底部に到達した汗(水分)は、フローリングとの間に滞留する
ことに。
その状態を放置していると湿潤な環境が促進。結果として「カビ発生」に繋がってしまうのです。
寝室での「加湿器利用」が「結露」を招く要因に!
寝具(掛け布団、敷布団、枕)に「カビ発生」が生じるもうひとつの大きな要因が「結露」です。
「結露」というと、高湿度となる夏季節をイメージされる方も多いものと思いますが、実は、現代の住環境では「冬季節」の方が
「マットレス・敷布団の結露」が生じやすい環境となっています。
その要因となっているのが「気温差」「加湿器の利用」「燃焼型暖房機の利用」なのです。
わかりやすくするために、要点に絞ってお話すると。
まず、そもそも「結露」というのは、「温度差がある部位にて発生」する現象です。
ですから、冬の季節に外気が冷たく、室内が高温高湿度となっていると主に温度差が激しくなる「窓」にて結露が発生するわけです。
同様に、冬季節にて、室内気温と比較して、「フローリング」は冷たくなるもの。ゆえに、睡眠中、室内と比較して、温度も湿度も
高くなる「敷布団・マットレス」と「フローリング」の間で、温度差が拡大。
結露の発生に繋がるのです。特に、建物構造上の問題で「戸建住宅」の方がフローリングが冷たくなりやすい傾向があり、
敷布団底部にて「結露」が生じやすい環境となります。
室内湿度を高めカビの発生を促してしまう要素。「夏のエアコン不使用」「冬の加湿器利用」
次に、問題となるのが「室内湿度」。温度差があっても、湿度が低ければ、結露は生じません。
夏季節では、外部も室内も高湿度となります。
そんな夏は、「除湿」がとても大切な要素となります。除湿機能のある「エアコン」を活用して、室内温度を下げるのは、
マットレス底部の結露を防ぐ効果的な対策となります。
しかし、除湿機能を有していない、「扇風機」「冷風機」などのみで涼をとっていると高湿度のままに。
そのような環境にて、フローリング床にマットレスを直敷きしてしまうとマットレス底部に結露が生じ、ガヒの発生へと
繋がってしまうのです。
対して冬季節では、「燃焼型暖房機の利用」「加湿器の利用」が
マットレス・敷布団の結露を招く要素となっています。
地域環境・住宅環境によって、大きな違いがありますので、一概には言えませんが。
近年の住宅は気密性が高い仕様となっています。「エアコン暖房の使い過ぎ(室温が高い)」など、特殊な状況が無い限り、
本来は加湿器などは不要なもの。
・集中管理型の機械式換気システムを使用している「ホテル」など
・マンションの高層階居室
を除けば、寝室にて加湿器を利用する必要性は低いもの。逆に、加湿器の使い過ぎは「カビの増殖」「住宅建材を傷める要素」となるのです。
近年、加湿器の利用が増えたことが、マットレスのカビ繁殖を助長する一要因となっています。
フローリング床にマットレス・敷布団を直敷きする「デメリット」
フローリング床にマットレス・敷布団を直敷きすることによる「デメリット」となるのが・・。
デメリット
●湿度の高い室内にて、マットレス・敷布団の底部にカビが発生してしまうこと。
●床の硬さが体に影響を与えること。
の2点です。
この2つの課題の対策を講じているのが、「フローリング用機能性マットレス・敷布団」なのです。
フローリングにマットレス・敷布団を直敷きする「メリット」
基本的に、土足生活様式ではない、日本の住環境では、「ベッド利用」よりも「床敷き」の方が適した睡眠スタイルと
なります。
メリット
●夏の暑さをしのぎ易い。(冷気は室内底部に溜まるため)
●「地震」の悪影響を受けにくい。(揺れによる、ベッドからの落下によるケガ防止など)
●部屋の模様替えが簡単。
●ベッドのマットレスは干せないものの、フローリング用マットレスは、陰干が手軽に可能。
欧米と比較して、「狭い居室」「高湿度の夏」である日本においては、特に「手軽な模様替えが出来ること」
と「陰干出来るマットレス・敷布団」が効果的な要素となります。
実は、陰干が出来ない「ベッドマットレス」の場合、日本では、マットレス内部にカビが発生していることが少なくないのです。
フローリング床直敷きするために求められる「マットレス・敷布団の機能条件」とは?!
それでは、次にフローリング床に直敷きするために求められる「マットレス・敷布団の機能条件」とは何なのかについてお話したいと思います。
焦点となるのが、「カビの発生(寝汗、結露)」「床の硬さの伝達」の2つのデメリットを解消することです。
そのための具体的な機能(手段)となるのが
●高い通気性
●適切な「厚み」
です。
高い通気性を有した2つの素材。「網目繊維構造素材」「オープンセル構造ウレタンフォーム素材」
寝汗の一定量が敷布団・マットレスに浸透していきます。浸透したの水分(湿度)がそのまま寝具内に留まっていると
寝具底部にカビが発生してしまいます。
それを防ぐために必要な機能となるのが「高い通気性」です。敷布団・マットレス素材の通気性が高ければ、浸透した水分(汗)
が室内へと蒸散(発散)されるからです。
フローリング用に開発された機能性マットレス・敷布団は、「高通気性」を有しているのが特徴。
「フローリング用の寝具」にて高通気性を有する素材として、活用されているのが「網目繊維構造素材」と「オープンセル構造ウレタンフォーム素材」です。
「網目繊維構造素材」とは、上記写真のような、空気層を有した”網目形状”の構造を有した化学繊維のこと。
最も高い通気性を有している他、「水洗いが出来る」という特性を有しています。
「オープンセル構造ウレタンフォーム素材」は、一般的なウレタンフォームと大きく異なり、
素材内部の空気層がお互いに連結し合った構造を有しています。
「網目繊維構造素材」との比較では、通気性が劣りますが、それでも十分高い通気性を有しています。
フローリング床に直置きすることが出来るのは、上記いずれかの素材で作られている寝具となります。
床の高さを感じないために必要な寝具の厚み「7cm以上」
「フローリング床」は「畳床」と比較して、硬い素材(クッション性の無い)となっています。
従来の敷布団をそのままフローリング床に敷いてしまっては、床の硬さが体に刺激として伝わることに。
●睡眠中に体がこわばってしまう。(ハリを感じる)
●体の各部位(肩、腰、背中、腕など)に睡眠中痛みを感じてしまう。
といった不具合が生じてしまうのです。
上記のような不具合を生じさせないために、必要な要素(機能)となるのが、マットレス・敷布団の適切な厚み
なのです。
最近の睡眠研究によって、フローリング床直敷きに必要な厚みとして「7cm以上」が提唱されています。
「厚み7cm未満」のマットレス・敷布団では、フローリング床の硬さが身体に影響を与えてしまいます。
「マットレスの厚み」は、「カビの発生」にも影響を与える要素となります。それは、厚みの不足したマットレスだと
吸収された「寝汗(水分)」が早々に底部に到達。その結果、カビを生じさせる可能性が高まってしまうことに。
「厚み」があれば、マットレス底部に寝汗(水分)が到達しにくく、その間に、マットレス内部から水分が蒸散(発散)して
くれることに。結果として、カビが発生しにくくなるのです。
●身体への影響。(床の硬さ)
●マットレス底部でのカビ発生
を防ぐ意味で、
フローリング床用のマットレス・敷布団としては、「厚み7cm以上」が必要機能(要素)となるのです。
フローリング直敷きの機能条件
●高通気性の素材を活用。(網目繊維構造素材orオープンセル構造ウレタンフォーム)
●マットレス・敷布団の必要厚み「7cm以上」
フローリング用機能性マットレス・敷布団の商品比較
前項にて示した「2つの機能(通気性、厚み)」を有した機能性マットレス・敷布団がフローリング床にて直敷き利用
可能なアイテムとなります。
現在、「高通気性」と「厚み」の機能を満たした、「フローリング床対応の機能性マットレス・敷布団」としては
下記があげられます。
- 1)モットン(オープンセル構造高反発ウレタン)
- 2)雲のやすらぎ(オープンセル構造高反発ウレタン)
- 3)Air Tree(オープンセル構造高反発ウレタン)
- 4)エアウィーヴ四季布団(網目繊維素材+オープンセルウレタン)
- 5)ムアツ布団「2フォーム」(オープンセル構造高反発ウレタン)
上記以外にも、2つの機能(通気性、厚み)を満たした商品がわずかながら存在していますが、寝具として、他に弱点を
有していることもあり、実質、フローリング床に直敷きで活用できるマットレス・敷布団の選択肢と成り得るのは、上記のみ
となっています。
*注:「スリープル」という敷布団も十分機能を満たしていますが、ほぼ「雲のやすらぎ」と同じ仕様(素材、構造)のアイテム
となっていますので、機能比較の対象からは除外しております。
マットレス・敷布団には、「カビが発生しない」ための要素(通気性・厚み)以外に、もっと大切な「安眠を得るため」を目的とした、
重要な機能性が求められます。それが・・。
●体圧分散機能
●高反発機能
●硬さ感
●クッション性
の4要素です。
上記に、「通気性」と「厚み」を加えた6要素に関して、先にご紹介した5つの商品の機能性を比較してみたいと思います。
フローリング床対応の機能性マットレスの機能性比較
フローリング床対応の機能性マットレス「5種」の機能性を比較の上、シンプルに表記したのが上記グラフです。
スマホ閲覧にて、グラフが縮小表示されていますので、内容が把握できないものと思われますので、「言葉」で補完させて
いただきます。
横軸には、「機能性マットレスの種類(商品名)」を記載。左から、「モットン」「雲のやすらぎ」「AIR TREE」「エアウィーヴ四季布団」
「ムアツ布団」となっています。
「5色のグラフ」は、左側から「水色:通気性」「黒色:高反発力」「緑色:体圧力分散」「オレンジ色:硬さ感」「青紫色:クッション性」を示しています。
そして縦軸は、「0-100」までの数値を記載。
「硬さ感」の要素を除いて、「50以上の数値」が各機能性を満たしていることを示しており、最高評価が「100」となっています。
「硬さ感」に関しては、「50:柔らか」「100:硬い」を示しています。
ただし、「モットン」だけは、「2種類の硬さ(柔らか・普通・硬め)」ラインナップが揃っており、「硬さ感」のすべてを満たしています。(最高評価)
フローリング対応マットレスの機能評価「体圧力分散機能」
まず、「体圧力分散機能」に関しては、5種類全ての商品が最高基準(100)となっています。
フローリング床直敷きにて、安眠を得るために、「体圧力分散機能」が最も重要な機能性となるもの。フローリング対応マットレス
として、必須な条件を満たしています。
フローリング対応マットレスの機能評価「通気性」
カビの発生(お手入れ)に影響を与える「通気性」に関しては、最も高い評価となるのが「エアウィーヴ敷布団」。機能的基準は満たしているものの、相対比較にて、最も低い評価となるのが「モットン」です。
通常の室内環境(湿度環境)であれば、「50以上の評価」があれば、十分なもの。全てのマットレスが「通気性」を満たしています。
ただ、冬季節の寝室にて、「加湿器」を頻繁に活用するようであれば、通気性に対して高評価となる「AIR TREE」「エアウィーヴ敷布団」「ムアツ布団」が好ましいアイテムとなりそうです。
フローリング対応マットレスの機能評価「高反発力」
「高反発力」は、寝返りを促進させることで、睡眠時の体のこわばり・ハリ・痛み(腰痛、背中痛など)の緩和に繋がる機能です。
「高反発機能」にて、最も高い評価となったのが「モットン」です。
対して、相対的に最も低い評価となったのが「エアウィーヴ敷布団」と「ムアツ布団」となっています。
フローリング対応マットレスの機能評価「硬さ感」
「硬さ感」にて、最も高い評価を得たのが「モットン」です。
基本的に、「硬さ感」は好みとの関連性が高い要素。ゆえに、「柔らかめ」が好きな方もいれば、「硬め」が好みの方も
いますので、「柔らか」が良いのか「硬め」が良いのかに評価差はありません。
ただし、「硬さ」は、自分の体格(身長・体重・骨格)に適したものを選ぶ必要があるもの。
そういう意味で、3種類の硬さが選べる「モットン」が最高評価となりました。「硬さが選択できること」は、とても
大きなメリットと言えます。
フローリング対応マットレスの機能評価「クッション性」
「クッション性」も、「寝心地の好み」に関連する要素。機能的な優劣の
対象とはなっていません。
ただ、単純に「クッション性」が最も高いのが「雲のやすらぎ」となっています。
逆に、「クッション性」が最も低いのが「エアウィーヴ敷布団」となります。
フローリング対応マットレスの「機能性」総合評価
マットレスの「5つの機能性」を作用別に整理すると下記のようになります。
●通気性:「お手入れの問題」「寝心地感」に影響。
●高反発力・体圧力分散機能:「安眠」「体の痛み緩和」「寝心地感」に影響。
●硬さ感:自分の体格との適正に関連。
●クッション性:「寝心地感」に影響。
1)「カビの発生」を抑えたい。
「結露の生じやすい室内環境」「加湿器を多用したい」という状況であれば、『通気性』を優先。
2)「クッション性」が欲しい。
クッション性のある寝心地感が好みの方。
3)「安眠」「体の痛み解消」を重視。
「睡眠の質を高めたい」「睡眠時の体の痛み(腰痛・背中痛など)を緩和」を重視たい方。
マットレス・敷布団のカビを防ぐための各種工夫
前項にて、ご紹介した「フローリング床対応マットレス・敷布団」を利用していても、結露が生じやすい室内環境
となっていれば、マットレス底部にカビが発生することがあります。
●マットレスを壁に立て掛けるだけの陰干。(1回程度/週)
を行うことで、カビの発生確率は低くなりますが、最も効果的なのが、「マットレス専用の除湿シート」の活用です。
こちらのモットン除湿シートをマットレスとフローリング間に敷くだけ。
ご利用中の一般的なマットレス・敷布団に対しても、カビを防ぐのにとても効果的なアイテムとなります。